アフィリエイトプラットフォーム「afb(アフィビー)」を運営する株式会社フォーイットが、全国の20代から60代の男女500人を対象に実施したアンケート結果が発表した。調査は「車を持っていますか?」という問いを中心に、年齢、性別、地域別の車所有状況を分析したものである。結果からは、車の所有状況や意識が居住地や世代によって異なることが明らかとなった。
全体では、「車を持っている」と回答した人は54.6%。「持っていない」人は22%で、うち3.2%がカーシェアやレンタカーを利用し、3.6%が購入を検討中、15.2%が「必要がない」と回答した。また、免許を持っていない人は23.4%に上り、車離れや運転免許の取得率低下が浮き彫りとなった。
性別で見ると、男性の車所有率が女性を4.6ポイント上回った。警察庁の運転免許統計によると、免許保有者数は男性が約4,400万人、女性が約3,800万人と600万人の差があるが、総人口では女性が男性を約300万人上回る。これには、かつて車の購入や運転を男性が担うべきとされたジェンダーバイアスの影響が背景にあると見られる。
年代別では、20代の所有率が40%未満にとどまり、学生や金銭的な余裕がない若年層が多いことが影響している。一方、40代以上では60%前後に達し、60代では65%に上る結果となった。若者の都市部集中や公共交通機関の利便性が、特に20代の車所有率低下に寄与している可能性がある。
地域別では、中部地方が75%と最も高い車所有率を記録した。富山県や福井県が世帯当たり普及台数で全国上位にランクインしていることからも、中部地域での車の重要性が裏付けられる。一方、首都圏を含む関東や北海道・東北は50%未満にとどまり、都市部の公共交通機関の発達や駐車場費用の高さが所有率低下の要因と考えられる。
今回の調査からは、車の所有が必要か否かが、生活環境やライフスタイルの影響を強く受けることが明らかになった。都市部ではカーシェアやレンタカーなどの柔軟な選択肢が広がる一方、地方では引き続き車が移動の要であるといえる。車を持つことのメリットとデメリットを踏まえたライフスタイルの選択が、今後の主流となる可能性が高い。