BMWとNTTドコモが提携し、第5世代通信(5G)の通信モジュールとコンシューマeSIMを搭載したコネクテッドカーサービスの提供を開始した。対応車両はBMW社の新型EV(電気自動車)である「BMW i4」と「BMW iX」。5GとeSIMを利用したコネクテッドカーは日本初となる。
両社が新たに提供するコネクテッドカーサービスでは、NTTドコモの「ワンタイムサービス」が車内で利用可能となる。ワンタイムサービスとは、ドコモの電話番号を共有し、複数の端末で音声通話やデータ通信を行えるというもの。
事前に BMW ID とドコモのdアカウントを連携しておけば、通信プランや電話番号はそのまま、車内にいながら同サービスを利用できる。わざわざスマートフォンをBluetoothで車とつなぐ手間も必要もない。
今回、BMWが既存のコネクテッドカーに搭載していたeSIMに別のコンシューマ向けeSIMを追加し、2つのeSIMを同時にアクティブ化する(DSDA:Dual-SIM-Dual-Active)ことで、従来のBMWコネクテッドドライブサービスだけでなく、音声通話やデータ通信まで行えるようになった。
eSIMを活用し、車内にWi-Fi環境をセットアップすることも可能だ。5Gの高速回線にスマートフォンやタブレットを最大10台まで接続でき、車内にいながら快適なネットライフを実現する。
これらのサービスは、購入した車両だけでなく、レンタカーやカーシェアリングでも利用可能だ。現時点の対応車両は「BMW i4」と「BMW IX」のみだが、今後発売されるモデルにも適用していく見通しだという。