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芽室MaaSとは?北海道の国土交通省支援MaaS推進事業を紹介

投稿日 : 2022.09.07

北海道

公的機関ニュース

北海道芽室町では、国土交通省の「日本版MaaS推進・支援事業」として「芽室MaaS」が実施されている。

(出典:芽室MaaS)

農村地区の広がる芽室町では、住民の高齢化が進み、市街地までの移動手段の確保が課題となっている。そんな中、芽室MaaSでは、幅広い世代が利用することを見越してWEBサービスと電話によるデマンドタクシーの予約窓口を設置し、多くの人が利用しやすい移動手段を提供している。

具体的には、高齢化が進む農業地域居住者の市街地への移動と買物を支援を目的に、新たなサブスクリプション型乗合デマンドタクシー「めむろコミ★タク」が運行されている。

「めむろコミ★タク」の利用対象者は芽室町上美生地区居住者。利用料金は1,000円/回、15,000円/月のサブスクリプション型サービス、6枚5,000円の回数券が用意される。前日までに電話もしくはWEBの専用サイト(https://comitaku.jp/memuro/)で、乗車位置(自宅)と降車目的地、運行便(1日3本)を予約をすると、時間になったら自宅前から乗車できる仕組み。

今後は、移動手段だけでなく、買い物代行やキャッシュレスサービスとも連携し、公共交通空白地域と言われる地方においても安全で暮らしやすい地域づくりの実現を目指すという。芽室町のような公共交通空白地域は日本各地で拡大しており、この取り組みは将来的に日本が抱える過疎地域における課題解決のためのテストケースとなると考えられる。

同事業は、芽室町地域公共交通活性化協議会、こばとハイヤー株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画が共同で企画立案、実現された。配車システムには株式会社電脳交通の「電脳交通®」が活用される。

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