トヨタ自動車株式会社が運営するカーシェアリングサービス「TOYOTA SHARE(トヨタシェア)」では、KYCの業務用ソリューションとして、株式会社ネクスウェイの「オンライン本人確認サービスeKYC」を継続採用したことを発表した。
オンライン本人確認サービスeKYCとは、オンライン上で本人確認を行うサービスだ。利用者がスマートフォンで本人確認書類と顔写真を送信するだけで、本人確認を完了させることができる。
本サービス導入の背景には、近年カーシェア市場にて増加しつつある「なりすまし」被害がある。第三者が会員に偽装し、借りた車を海外に転売するなどの事例が後を絶たない。そこで会員により安全にサービスを利用してもらおうと、トヨタとトヨタコネクティッドは「オンライン本人確認サービスeKYC」の採用を決定した。
導入の決め手はコストの低さと性能の高さだ。「オンライン本人確認サービスeKYC」はブラウザ上でも利用可能なため、スマホアプリを改修することなく導入できた。さらにメガバンクや大手QRコード決済事業者でも利用されている高精度な生態認証技術「Polarify eKYC」を採用し、高度な照合結果を提供している。
●TOYOTA SHARE(トヨタシェア)とは
トヨタ自動車が提供するカーシェアリングサービス。2018年に開始し、日本全国でサービスを展開中。15分220円(税込)から利用でき、短時間から長時間の利用まで用途に合わせて使いやすい料金体系が特徴。さらに予約から利用、決済までスマートフォン1つで完結する手軽さも魅力となっている。個人だけでなく法人向けにもサービスを提供しており、社員の移動手段として活用されている。また、EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)の導入や、車両のリースにも積極的に取り組んでいる。2023年2月より同社のサービス「チョクノリ」と統合された。