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4社が協力して燃料電池自動車カーシェアを実現:名古屋で新サービススタート

投稿日 : 2024.01.17

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名古屋城グリーン水素ステーション出典:株式会社ヨコオ

株式会社ヨコオをはじめとする4社は共同で、燃料電池自動車(FCV)を用いた「グリーンモビリティカーシェアリング」サービスの提供を開始する。このプロジェクトには、位田モータース、PDC Machines合同会社、Zenmov株式会社も参加している。

サービスの開始日は2024年1月25日で、愛知県名古屋市西区にある名古屋城グリーン水素ステーションが利用の拠点となる。利用者は専用のスマートフォンアプリを通じて、車両の予約や鍵の開閉を行うことができる。このシステムは、ヨコオが提供するスマートロックシステムにより実現されている。

「グリーンモビリティカーシェアリング」では、トヨタのMIRAIが使用され、合計4台が配備されている。利用方法は24時間利用可能で、基本料金に加えて利用時間と走行距離に基づいて料金が計算される。例えば、90分間で30kmのドライブを楽しむ場合、合計料金は3,640円となる。さらに、お得な月額や年額プランも用意されている。

このサービスは、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みの一環として位置付けられている。燃料電池自動車は、二酸化炭素を排出しないことから次世代の交通手段として期待されているが、水素ステーションの設置が進まず、普及に課題があった。このプロジェクトにより、カーシェアリングサービスを通じて水素ステーションの利用機会を増やし、FCVの普及を促進することが狙いである。

経済産業省によると、2030年までに80万台のFCVの普及と1000基の水素ステーションの整備を目指している。この新しいカーシェアリングサービスは、この目標達成に向けた重要なステップとなる。

グリーンモビリティカーシェアリングの提供は、位田モータースが主導している。この会社は自動車の整備、売買、リースなどの事業を行っており、カーシェアリングサービスにおいてもその経験を活かしている。また、PDC Machinesは、水道水と太陽光電気で得られた電力を使用してグリーン水素を生成する装置を提供し、Zenmovは車両予約システムのプラットフォームを担当する。

本プロジェクトは、2021年に位田モータースが始めたもので、ヨコオは2023年から参加している。カーシェアリングのパーキング施設に水素ステーションを併設することで、水素の充填問題も解決し、FCVの利便性を高めている。

この新サービスの開始により、従来のガソリン車に依存するカーシェアリングと比較して利便性の差をなくし、持続可能な交通手段の普及に寄与することが期待されている。顧客は専用のアプリをダウンロードすることで利用可能だ。この取り組みは、環境への影響を減らしながら、都市部での交通手段の選択肢を増やすことを目的としている。

「グリーンモビリティカーシェアリング」は、環境に優しい交通手段を普及させるという社会的な目標を追求すると同時に、利用者にとっての便利さと経済性も重視している。

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