(出典:upslash)
カーシェアリングの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」では、四半期ごとに主要事業者の市場動向を調査している。その最新の集計によると、2025年第一四半期(1月~3月)において、主要5社のステーション数および車両台数がともに増加傾向にあることが明らかとなった。
(出典:カーシェアリング比較360°)
2025年3月末時点での主要5社の合計ステーション数は28,699箇所に達し、2024年12月末と比較して1,291箇所(4,7%増)増加した。タイムズカーは引き続き市場を牽引しており、ステーション数は1,580箇所増の22,256箇所(7.6%増)と、2位以下を大きく引き離した。一方で、三井のカーシェアーズは253箇所減少の4,122箇所(5.8%減)、オリックスカーシェアは51箇所減の1,503箇所(3.3%減)と、いずれも減少傾向を示した。カリテコは12箇所増の471箇所(2.6%増)、ホンダエブリゴーは3箇所増の347箇所(0.9%増)と、堅調な伸びを見せている。
(出典:カーシェアリング比較360°)
また、車両台数においては、主要5社合計で61,578台となり、前期比2,435台増(4.1%増)と引き続き拡大傾向にある。タイムズカーは3,173台増の50,869台(6.7%増)と、圧倒的な規模を維持している。三井のカーシェアーズは689台減の7,270台(8.7%減)、オリックスカーシェアは66台減の2,324台(2.8%減)と縮小傾向が続いている。カリテコは14台増の604台(2.4%増)、ホンダエブリゴーは3台増の528台(0.6%増)と、いずれも前期に比べて緩やかな成長を維持している。
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都道府県別のステーション数では、東京都が101箇所増の10,069箇所、大阪府が234箇所増の3,769箇所、福岡県が70箇所増の1,044箇所と、主要都市での拡大が顕著である。その他、北海道、埼玉県、愛知県などでも増加が確認された。一方、沖縄県、青森県、新潟県では微減が見られた。
(出典:カーシェアリング比較360°)
車両台数も同様に都市部での増加が目立ち、大阪府は506台増の7,990台、埼玉県は248台増の3,351台、神奈川県は81台増の6,439台となった。対照的に、東京都では47台減の20,662台となり、初めて減少に転じたほか、沖縄県、鹿児島県、青森県など一部地域で台数が減少している。全体として、カーシェアリング市場は都市圏を中心に拡大基調を維持している。