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ファブリカ調査:中古車市場は輸出好調で二極化進行、7月は登録台数が2か月連続増加

投稿日 : 2025.09.08

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(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズは、中古車情報サイト「車選びドットコム」を通じ、2025年7月の新車・中古車登録台数の推移と同サイトの販売台数傾向をもとにした「中古車市場統計レポート」を公表した。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

同レポートによれば、7月の新車登録台数は前年同月比96.4%と7か月ぶりに前年割れを記録した一方、中古車登録台数は前年比101.3%と2か月連続で増加している。前月比でも新車が99.3%にとどまるのに対し、中古車は106.6%と堅調で、需給構造の変化が鮮明となった。新車では軽自動車の登録減少が影響しており、今後も供給減が続けば、中古車市場への影響が懸念される。

一方で中古車市場は輸出と国内相場の二極化が進んでいる。2025年上期の中古車輸出台数は82万2801台と前年同期比6.5%増で過去最高水準のペースにあり、円安や海運環境の改善が追い風となっている。輸出向け車両は相場の高止まりが続く一方、国内市場では成約率低下に伴い相場が下落している。ただし、今年は新型コロナ禍で新車供給が大幅に減少した2020年登録車が「5年落ち」として市場に出回る時期にあたり、供給減による需給逼迫が相場上昇要因となる可能性が指摘されている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

「車選びドットコム」のサイト販売動向でも軽自動車人気が鮮明で、7月のボディタイプ別販売シェアは軽自動車が32.0%とトップを維持し、前月比でも+2.6%と伸長した。車種別ランキングではトヨタ・プリウスが首位を堅持し、続いて日産・セレナ、ホンダ・N-BOX、N-BOXカスタム、スズキ・エブリイが上位を占めた。特に軽自動車の順位上昇が顕著であり、低価格かつ維持費が抑えられる車種が選ばれる傾向が続いている。

同社は、市場の二極化が進む中で「仕入車種ごとに需要や販路を見極め、在庫回転をどう図るかが一層重要になる」と指摘しており、今後の需給動向や為替相場、新車供給状況が中古車相場を大きく左右する見通しである。

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