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中古車買取相場、4月は一時鈍化も夏にかけて上昇傾向 高年式車に引き続き需要

投稿日 : 2025.06.03

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(出典:株式会社ファブリカコミュニケーションズ

株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古車一括査定サイト「車選びドットコムの一括査定」より、2025年5月版の中古車買取相場推移レポートが公開された。今回のレポートでは、2025年4月の買取相場の動向と、過去2〜5年間の買取相場をもとに分析した5月以降の車買取相場推移の予測がまとめられている。

(出典:株式会社ファブリカコミュニケーションズ)

2024年に日本国内で登録された中古車台数は約649万台で、日本車は海外においても引き続き高い評価を得ている。日本車の信頼性、車検制度の厳しさ、走行距離の短さなどが評価され、海外バイヤーにとって魅力的な存在となっている。特に2025年4月以降の円安基調が後押しとなり、輸出需要の拡大が期待されている。

(出典:株式会社ファブリカコミュニケーションズ)

一方で、2025年4月の買取相場は一時的に鈍化した。これは、年初から続いた円高による輸出減少、アメリカの関税政策に起因する不透明感、春の国内需要の一巡といった複数の要因が重なったためとされている。ただし、5月以降は相場が持ち直しており、夏のボーナス時期に向けた仕入れ需要の高まりもあり、今後の相場上昇が予想されている。また、コロナ禍や半導体不足の影響で新車登録が減少した2020年から2022年式の車両は、現在でも供給数が限られていることから、高年式車の需要は依然として高く、売り手市場が続くと見込まれている。

(出典:株式会社ファブリカコミュニケーションズ)

車選びドットコムのボディタイプ別の買取ランキングでは、軽自動車が全体の28.0%を占めて首位となり、次いでミニバン/ワンボックス(19.0%)、コンパクト/ハッチバック(16.8%)と続いている。SUVや軽バン/軽ワゴンも一定の人気を維持しており、セダンについては国内人気は低いものの、輸出向けとしての需要が高いため、買取が活発であると分析されている。

(出典:株式会社ファブリカコミュニケーションズ)

輸入車の買取傾向では、SUV/クロカンがトップ(23.8%)で、次いでコンパクト/ハッチバック(21.0%)、セダン/ハードトップ(19.7%)が続いた。クーペも人気を見せており、体験的要素を重視するユーザー層から支持を集めている一方で、ステーションワゴンはやや低調な結果となった。なお、輸入車の買取台数は前月比で減少している。

 

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