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神戸ユニバーサルツーリズムセンターとWHILL社、港エリアを起点に「WHILL」で神戸観光の回遊性向上へ

投稿日 : 2025.09.11

兵庫県

モビリティ

(出典:WHILL株式会社)

神戸ユニバーサルツーリズムセンターWHILL株式会社は、観光スポットが点在し、高低差が多く歩いて巡るには距離がある神戸エリアの回遊性向上を目的に、免許不要で歩行領域を走行する近距離モビリティWHILLの移動サービスを開始すると発表した。神戸空港国際線の就航によりインバウンド需要が増加する中、誰もが神戸のまち散策を満喫できるようアクセシビリティ環境を整備し、観光の魅力創出と地域活性化を目指す狙いである。まずは神戸港エリアの中心に位置する「かもめりあ中突堤中央ターミナル」で貸出を開始し、順次設置場所を拡大していく方針である。

(出典:WHILL株式会社)

神戸市ではウォーターフロント計画に伴い、メリケンパークのリニューアルやポートタワーの改修、ジーライオンアリーナ神戸の開業など港エリアの再開発が進行中である。同時に、連節バス「Port Loop」やシェアサイクル「コベリン」なども整備されてきたが、ご高齢の方や体力に不安を抱える人々にとっては、長距離の歩行や緩やかな勾配の多い道のりが利用のハードルとなってきた。

全国的にも、移動の不便が解消された場合のユニバーサルツーリズム市場の潜在規模は実際より約1.5倍大きい4,200万人と試算されており、高齢化を背景に2035年まで拡大し続けると見込まれている。法改正による「合理的配慮の義務化」や訪日観光客の増加も相まって、観光業界におけるアクセシビリティ環境整備の機運は高まっている。

神戸UTCが導入するのは、コンパクトに折りたためて車載や持ち運びも便利な「WHILL Model F」である。誰もが片手で直感的に操作でき、徒歩と同じペースで走行するため、同行者と一緒に神戸港エリアはもちろん、三宮・元町エリアや北野エリアなど各地の観光スポットを快適に巡ることが可能になる。神戸UTCはこれまで車いすの貸出や旅に関する相談窓口、ユニバーサルな情報紙の発行などを行ってきたが、WHILL社との連携を深めながら、あらゆる人がどこでも安心快適に近距離移動できる網羅的でインクルーシブなアクセシビリティ環境の整備拡充を進めていく方針である。

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