(出典:Makuake,Blue Mobility)
今夏もレンタカー不足という課題に直面している沖縄県。コロナ禍が明けた今年、増加が予測される観光客の交通手段確保が重要だ。そんな中、ヘリコプターを用いた斬新なサービスが提供される。
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株式会社Blue Mobility(本社:沖縄県那覇市、代表取締役:道廣敬典)は、2023年7月より沖縄本島でこのヘリコプターバス事業を開始した。7月18日には、クラウドファンディングサイト”Makuake”での先行販売もスタートしており、沖縄本島内のヘリコプターでの移動が最安9800円から可能となる。
ヘリコプターバス、通称「ヘリバス」は、その名前の通り、ヘリコプターを高頻度で定時運航する手段として使用する新しい交通インフラである。ヘリコプターと聞くと高級感があり、利用ハードルが高いと感じるかもしれないが、ヘリバスは比較的リーズナブルな価格で提供され、Webを通じて簡単に予約から事前決済までを行うことができる。航路は那覇空港、恩納村、名護市の3拠点から開始される。
特筆すべきは、那覇空港からの直通利用が可能であること。従来、車を使用して2~3時間を要していた本島北部への移動が、ヘリバスを利用することで約30分にまで短縮される。これにより、レンタカー不足や交通渋滞、オーバーツーリズムといった問題を緩和することが期待される。さらに、災害時の救援活動や物資輸送、医療搬送の際にもヘリバスが大きな役割を果たす可能性がある。
また、沖縄の絶景を上空から鑑賞しながらの移動が可能であることも、ヘリバスの大きな魅力だ。Blue Mobilityは、今後、ヘリの停留所を増やし、離島を含む沖縄本島全域の移動をヘリコプターで実現することを目指している。
(出典:株式会社Blue Mobility)
このプロジェクトの先行販売は、クラウドファンディングサイト”Makuake”で実施されている。受付期間は、2023年7月18日13:30から2023年8月25日23:59までとなっている。
沖縄の交通状況を一新する可能性を秘めたヘリバス。このサービスは、沖縄の観光体験を一層豊かにしてくれることだろう。