(出典:株式会社JTBパブリッシング)
50代以上の旅スタイルに特化した月刊誌『ノジュール』が、読者を対象に実施した「ひとり旅の移動」に関するWEBアンケート調査により、シニア層の旅スタイルの変化と共に、カーシェアやタクシーなど新たな移動手段へのニーズが明らかになった。
調査では、ひとり旅の経験が「ある」と答えた読者が87%にのぼり、旅慣れた回答者の多くが「自分のペースで動ける」「直前でも予約が取りやすい」といった理由でひとり旅を楽しんでいることが伺えた。移動手段においては公共交通機関の利用が77.6%と最多であったが、一方でマイカー利用は12.3%、レンタカー利用は6.8%にとどまる中、「カーシェアリングサービスを利用している」との自由回答も複数寄せられた。
特に注目すべきは、カーシェア利用者の一部が「自動車移動中の暇が問題だったが、書籍の読み上げサービスで有意義な時間が過ごせるようになった」と語るように、音声コンテンツやナビアプリの進化が、単独での運転時における不便をカバーしつつある点である。シニア層にとってもカーシェアは利便性の高い移動手段として今後の普及が期待される。
(出典:株式会社JTBパブリッシング)
また、旅先でのタクシー利用については「支払ってもいい金額は3000円まで」が最多の27.9%で、次いで「5000円まで」が23.7%となった。「タクシーは使わない」と答えた人も21.7%いたが、「ひとり旅では割高になる」「車でしか行けない場所にはやむなく利用する」などの意見も見られた。乗り合いタクシーのニーズや、コストを抑えた移動手段の選択肢を求める声もあり、タクシーサービスの価格・利便性の両立が求められている。
スマートフォンを活用した移動計画の立案は7割を超え、アプリを駆使してひとり旅を自在に組み立てる姿も浮かび上がった。今後、カーシェアやタクシーを含む柔軟な移動手段の充実が、シニアのひとり旅をさらに快適に、自由にする鍵となるだろう。