(出典:Crystal 株式会社)
2023年4月29日、名古屋創業の自動車産業向けソフトウェア開発スタートアップ企業であるCrystal株式会社(代表取締役社長:蒼佐ファビオ)は、名古屋市内初の電動キックボードシェアリングサービス「Su__i(スーイ)」を開始した。サービスのコンセプトは「移動手段をカラフルに」。移動をもっと楽しく心のゆとりを生み出す新しい価値を提供することを目指す。
Su__iは、スマートフォンアプリを利用して電動キックボードをシェアできるサービスで、初乗り10分185円、以降1分15円で利用できる。最寄りのポート(駐輪スペース)から目的地の最寄りポートへ返却することで、移動を快適にし、既存の公共交通を補完する役割を担うことで地域の観光促進も目指している。
7月のサービス開始に先立ち、4月末から電動キックボードシェアリングサービスの実証実験を名古屋市中心部で開始した。実験期間の5月26日までは無料で利用可能である。
(出典:Crystal 株式会社)
安全面への配慮として、交通ルールに関する10問の小テストに全問正解しないと会員登録ができない仕組みや、一定の国道や市外に出た際に制御を行い安全に止まる仕組みを構築している。さらに、7月の道路交通法の改正に合わせて電動キックボードの安全講習会の実施も予定している。
7月1日のサービス開始時には、110台の電動キックボードを展開予定である。展開エリアは利用状況などから今後拡大していく方針である。
Crystal株式会社は、2019年に名古屋で創業した自動車関連のソフトウェア・MaaSサービス開発企業である。組込ソフトウェア開発や1D・3D解析などの車載システム開発を行う。2022年1月からは日本自動車研究所のMBD推進センターに参画し、技術普及活動も展開。代表の蒼佐ファビオ氏はブラジル出身で、メカニカルエンジニア・アドバイザー・営業などの経験を経て、ソフトウェア企業へ転職し、2019年にCrystalを創業。同社はシェアリングモビリティ事業「Su__i」を展開し、移動をもっと楽しく心のゆとりを生み出す新しい価値を提供することを目指している。