（出典：Terra Motors株式会社）
Terra Motors株式会社が、電気自動車（EV）の充電事業「Terra Charge（テラチャージ）」において、150kWの超急速充電器を東京都内に1,000箇所無料で設置すると発表した。これは、ガソリンスタンドに近い感覚で、わずか6分の充電で約100kmの走行が可能となるものである。導入第1号企業は「コジマ」となり、これにより、日本におけるEV充電インフラの拡充が一層促進される見込みだ。
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日本のEV充電環境は、自宅やオフィス等の基本充電設備の不足が大きな問題となっている。特に集合住宅に住む人々にとっては、充電設備の設置が一層難しい状況にある。一方で経済産業省は、2030年までに充電設備の設置を30万口に引き上げるという新指針を定めており、充電設備の設置が急がれている。今回のテラチャージの新プランは、この課題を解消する一助として期待される。
テラチャージの超急速充電器は150kWという出力で、従来の40kWの充電スピードを大幅に上回る。また、世界スタンダードである従量課金制を採用することで、充電出力の変動による料金の不公平を解消し、ユーザーに納得感をもたらす。サイトオーナーにとっても、時間課金制に起因する低収益の問題が解消されるため、充電設備の導入が進む土壌が整うことが期待される。
（出典：Terra Motors株式会社）
新プラン導入第1号企業となる、株式会社コジマの成田博芳執行役員は、このプランについて、「店舗駐車場への設置によって、EV車の利便性向上と普及促進に貢献するものだ」と評価している。テラチャージは、社用車における充電課題の解消も視野に入れており、オフィスや機械式駐車場での充電設備設置の技術的困難や、補助金申請の煩雑さ等の問題を今後さらにクリアにしていく方針である。
Terra Motors株式会社は、2022年4月にテラチャージ事業を開始。同社は、日本が抱えるEV化の課題を解消し、EVを身近に感じてもらう環境の構築に向けた取り組みを強化していく方針である。今回の1,000箇所の超急速充電器無料設置プランは、その一環として、日本でのEV普及促進の大きな一歩となるだろう。