(出典:Uber Japan株式会社)
Uber Japan株式会社は、2025年7月29日より埼玉県において「Uber Taxi」の提供を開始した。埼玉県で正式に利用可能となるのは今回が初めてであり、これにより「Uber Taxi」の提供地域は全国30都道府県に広がった。同日、千葉県でもサービス提供エリアを大幅に拡大し、従来の成田市や浦安市に加え、千葉市、船橋市、木更津市など13市が新たに対象となった。
埼玉・千葉両県は、首都圏の中核を担うエリアでありながら、少子高齢化や人口減少に伴う運転手不足や公共交通の縮小といった課題を抱えている。特に郊外部ではバスや鉄道の減便・廃止が進んでおり、高齢者や免許返納者、訪日外国人観光客にとって柔軟な移動手段の確保が急務とされてきた。Uber Taxiはアプリから手軽にタクシーを呼べる仕組みを提供することで、日常利用から観光・送迎・通院まで幅広い移動ニーズに対応する。
新たに埼玉県内ではさいたま市や川越市、所沢市、越谷市、川口市など計31市町が対象となり、千葉県では千葉市や船橋市、柏市、市川市など13市が追加された。これにより、都市部と観光地を結ぶ移動の利便性が飛躍的に向上する。
Uberアプリは70カ国以上で展開され、約50言語に対応しており、訪日外国人利用者にとっても分かりやすい操作性を備える。自動決済やドライバーとのアプリ内チャット、多言語自動翻訳機能などにより、スムーズで安心な移動体験を提供する点も特徴である。さらに、10代向けの「Uber Teens」や高齢者向けの「Uberシニア」といった世代別機能も整備されており、幅広い利用者に対応している。
今回の埼玉・千葉での展開は、地域交通の補完や観光利便性向上のみならず、地域経済の活性化にも寄与する取り組みといえる。Uber Japanは今後も地域タクシー事業者との連携を深めながら、持続可能な移動サービスの拡充を進めていく方針である。