(出典:WHILL株式会社)
WHILL株式会社と千葉県立幕張海浜公園は、2025年7月15日より、日本庭園「見浜園」内にて電動モビリティ「WHILL(ウィル)」を活用したレンタルサービスを開始する。免許不要で直感的な操作が可能な近距離移動支援機器を活用することで、年齢や身体状況、国籍に関係なく、誰もが快適に園内を散策できる環境を提供し、公園のアクセシビリティと体験価値の向上を図る。
(出典:WHILL株式会社)
見浜園は池泉回遊式の本格的な日本庭園で、四季折々の花々や植栽を楽しめる空間として、県内外から多くの来園者が訪れる。今回導入される「WHILL Model C2」は、5cmの段差を乗り越え、傾斜10度まで安定して走行できる性能を備え、手動車椅子では難しかったエリアへのアクセスも可能とする。リアサスペンション搭載による乗り心地の良さや、その場での小回り性能など、快適性と操作性を両立した仕様となっている。
千葉県内では高齢化の進行とともに、公共空間のバリアフリー化が求められている。さらに、訪日外国人の増加や合理的配慮の法制化などを背景に、誰もが自然や文化に触れられる移動環境の整備が急務となっている。WHILLモビリティサービスは、保険・メンテナンス・管理システムを一体化し、施設側の負担を抑えながら運用できる点でも注目されており、東京ドイツ村や市原ぞうの国など全国で導入が進んでいる。
今後もWHILL社と幕張海浜公園は、多様な来園者が等しく楽しめる空間づくりを通じて、包摂的な社会の実現を目指すとしている。