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車泊・RVパークsmartで広がるレンタカーの可能性:天草市における観光産業の活性化

投稿日 : 2023.05.02

熊本県

レンタカー

その他

(出典:トラストパーク)

天草市において、天草初の車泊・RVパークsmartが導入されることが発表された。九州周遊観光活性化コンソーシアム(代表機関:トラストパーク株式会社)が指定管理者や地域事業者と連携し、車泊事業を展開する。

導入が決定した車泊施設は、道の駅有明リップルランド天然温泉愛夢里の2か所で、2023年4月28日より予約が開始された。両施設には温泉があり、天草の海の幸を味わうことができる。

(出典:トラストパーク)

天草市は熊本県西部に位置し、豊かな自然や歴史的建造物、文化イベントなど魅力的な観光資源が多数存在する。アクセスは、本州から福岡や熊本空港へ、九州からは天草五橋を渡る陸路で、長崎県南島原市と鹿児島県長島町からもフェリーで訪れることができる。

トラストパークが行った事前調査の結果から、来訪時には「自家用車」と「飛行機」、滞在時には「自家用車」と「レンタカー」のニーズが高いことが判明した。理由として、天草市の人口の8割以上を占める「下島」は、長崎県の「対馬」に次いで、九州で2番目に面積が広く、観光スポットも点在しているため、車がないと周遊観光を楽しむことが難しいことがあげられる。

(出典:「車泊周辺の飲食店を紹介しているチラシ」トラストパーク)

現在、「天草周遊観光活性化プロジェクト」の発足に向けて準備が進められており、官民が連携して天草の魅力を発信することを目標としている。今後は、車泊を活かし、周辺の飲食店や観光スポットの情報提供と再訪促進策を推進する。天草を観光拠点とする広域周遊観光ルートや旅行商品開発も見据えて、DXやシェアリングエコノミーを活用し、天草の新しい旅のスタイルを「車泊/モビ泊」の利用データ等で検証しながら、地域経済の活性化を図っていく予定だ。

レンタカー業界にも、この取り組みはチャンスといえる。車泊施設と連携し、車泊に適した車種を提供することで、観光客のニーズに応えることができる。また、その地域業者ならでは知見を活かし、周辺の飲食店や観光スポットの情報提供や、観光スポット・周辺施設とのパッケージプランを企画すれば、地域全体の観光産業を活性化させることも可能だ。今後の車泊の拡大と、それに伴う事業チャンスに期待が高まる。

【車泊とは】
シェアリングエコノミー型DX事業モデル。2016年の熊本地震をきっかけに、車中泊問題が提起され、被災地の復興支援を目的としたコンソーシアムが組成された。車泊は旅館業ではなく、駐車スペースを提供する形で運営されている。地方自治体の所有施設に、100V電源と24時間利用可能なトイレを提供し、安心安全な車中泊が可能となっている。特にホテルや旅館が利用しにくい方やペット愛好家を中心に人気だ。この取り組みは、九州45か所、全国55か所と拠点を拡大しており、地域滞在を活性化させ、地域ならではの食や体験を提供している。

(出典:トラストパーク)

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