JAF(日本自動車連盟)では、地震や台風などの災害で車を失った人に無償で車を貸し出す活動を行っている日本カーシェアリング協会に対し、約300万円の寄付金を贈った。
自然災害の発生時には、住宅や公共インフラの損害だけでなく、移動手段である自家用車の損失も深刻な問題となる。日本カーシェアリング協会では、東日本大震災以降、被災地の交通弱者や買い物難民に寄付車を貸し出す活動を行ってきた。今回、JAFが贈る寄付金は寄付車の維持費などに使われる予定で、金額はおよそ300万円。クラウドファンディングで集められたという。
寄付金の贈呈式は12月21日に宮城県仙台市で行われた。日本カーシェアリング協会の吉澤代表は、「クラウドファンディングによる資金提供で支援に集中できる」と感謝の言葉を述べた。また、JAF代表の立川氏は「今回のプロジェクトを通し、災害時の車の必要を多くの方に考えていただけた」と本プロジェクトの意義を語っている。
日本カーシェアリング協会への支援を希望する手段として、「ふるさと納税」がある。日本カーシェアリング協会は佐賀県と協定を締結しており、当協会指定で佐賀県にふるさと納税を行うことで、寄付額の90%が活動費として活用される仕組みだ。納税者には返礼品として、過去の災害により被災した事業者を応援できる「事業者応援商品」が贈られる。