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パーク24調査:価格とインフラがネック、EV普及のカギを探る

投稿日 : 2025.06.12

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コラム・レポート

(出典:パーク24株式会社)

パーク24株式会社は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に実施した「電気自動車(EV)」に関するアンケート結果を発表した。調査によると、「EVを購入したことがある」と回答した人は全体の2%にとどまり、「購入を検討したことがない」が81%と大多数を占めており、EVの普及にはなお高いハードルが存在することが浮き彫りとなった。

(出典:パーク24株式会社)

今回の調査では、EVを「購入し現在も保有している」人が選んだ理由として、「維持費の安さ」が最多の46%に上った。次いで「エンジン音の静かさ」や「環境に優しい点」も挙げられており、経済性や快適性が評価されている。また、こうしたEV保有者のうち4人に1人は「自宅に充電設備がある」と回答しており、日常利用における利便性が確保されていることも背景にあるようだ。

(出典:パーク24株式会社)

しかし、購入後にEVを手放した人や、購入を検討したものの見送った人の理由として共通して最多だったのが「EVステーションが少ない」という回答である。加えて、「車体価格の高さ」や「自宅での充電が難しい」など、インフラ面での課題が購入意欲を妨げている実態も浮かび上がった。また、航続距離への不安を挙げた人の割合は、購入未経験者の方が高く、実際に使用してみることで懸念が和らぐ可能性も示唆されている。

(出典:パーク24株式会社)

EV購入経験がない人の約半数は、「価格が手ごろになれば」「充電インフラが整えば」購入意欲が高まると回答しており、今後の政策や市場動向が鍵となる。すでに国の補助金制度に加え、東京都では新築建築物への充電設備義務化が始まるなど、EVシフトを後押しする施策が進行中である。

パーク24が展開するカーシェアリングサービス「タイムズカー」では3種のEVを提供しており、購入前に試乗や充電体験を通じて実際の使用感を確かめることも可能である。EV普及の今後を左右するのは、価格や性能だけでなく、消費者が安心して選べる環境の整備であるといえる。

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