株式会社ジョイカルジャパンは、新車を2台以上購入した経験がある550名を対象にオンラインでの新車購入に関する意識調査を実施した。この調査は2024年1月26日から27日にかけて行われ、新車のオンライン購入に対する消費者の意識を探るものであった。
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調査結果によると、オンラインで新車を購入することに対して肯定的な意見は22.3%に留まり、否定的な意見は55.5%という結果になった。肯定派は「実車はディーラーなどで確認すればよいから」という理由を約6割が挙げており、否定派は「実際の車を確認できないから」と91.5%の人が回答している。これは、オンラインでの車購入に関して消費者間で大きな意見の対立があることを示している。
一方で、オンラインで新車を購入した経験がある人は全体のわずか9.0%であり、その経験者の約9割が購入に「満足」と回答している。これは、実際にオンライン購入を体験した人々の大半が、その利便性や購入プロセスに満足していることを示している。
肯定的な意見の背景には、店舗に出向くことなく新車を購入できる利便性や、営業時間を気にせずに車を見ることができる点などが挙げられている。また、価格以外で重視したい点として、「店舗に出向くことなく納車まで完結できること」を半数以上が重視している。
しかし、否定的な意見の主な理由としては、実際に車を確認できないことや、イメージと異なる車が届く可能性があることなど、購入前に物理的な車両を確認することの重要性が強調されている。
この調査は、オンラインでの新車購入に対する消費者の意識について貴重な洞察を提供している。オンライン購入の利便性を認める一方で、高価な買い物であるために実車を確認することの重要性も強く感じている消費者が多いことが明らかになった。オンラインでの新車購入が一般的になるためには、消費者の不安や懸念を解消するための追加的なサービスやサポートが必要であることが示唆されている。