株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する「車選びドットコムの一括査定」は、2025年7月版の中古車買取相場レポートを公開した。過去5年のデータと6月時点の相場を基に、今後の相場推移を予測している。
(出典:株式会社ファブリカコミュニケーションズ)
現在、中古車買取相場は依然として高水準で推移している。その主な要因として、円安の進行と日本車に対する海外、特に東南アジア市場での旺盛な需要が挙げられる。3〜5年落ちの車両が輸出向けで特に人気となっており、加えて10年以上経過した車両であっても、パーツ需要などを背景に値が付くケースが見られる。
(出典:株式会社ファブリカコミュニケーションズ)
国内市場では新車供給の改善が徐々に進むものの、2020〜2022年式の中古車の流通量は依然として少ない。その結果、軽自動車やミニバン、コンパクトカーなどの人気車種は、新車価格を超える取引例もある。
また、アメリカ政府が8月から新たに25%の関税を実施する方針を示したことが懸念されるが、製造から25年以上の車両は対象外であるため、旧車人気は継続する見込みである。スカイラインGT-Rや80スープラなどのいわゆる「ネオクラシックカー」は引き続き高値を維持すると予測されている。
一方で、関税の影響でアメリカ市場からの需要が鈍化すれば、国内在庫が増加し、相場が下落に転じる可能性もある。しかしながら、円安が続く限り、日本車は海外市場において競争力を保ち、安定した買取価格が維持されると見られている。
(出典:株式会社ファブリカコミュニケーションズ)
7月のボディタイプ別買取ランキングでは、国産車では軽自動車が26.6%でトップだった。ミニバン、コンパクトカーがこれに続いた。輸入車ではコンパクト/ハッチバックが25.9%で1位に浮上し、SUVやセダンがこれに続いた。
「車選びドットコムの一括査定」では、ユーザーの査定体験や買取業者の比較情報も提供しており、中古車売却時の参考情報として注目されている。