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中部国際空港、次世代モビリティへ前進──自動運転車両の実証実験開始

投稿日 : 2025.03.03

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DX推進

(出典:ダイナミックマッププラットフォーム株式会社)

ダイナミックマッププラットフォーム株式会社と中部国際空港株式会社は、2025年3月9日より中部国際空港セントレアの制限区域内において、高精度3次元地図データ(HDマップ)を搭載した自動運転車両の実証実験を開始する。

本実証実験は、ダイナミックマッププラットフォームが経済産業省から受託した「公共エリア向けダイナミックマップの開発」事業の一環である。同事業は内閣府の「研究開発成果とSociety 5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)」の一環として2023年11月より進められており、空港や港湾施設における先端技術の導入を目的とする。

(出典:ダイナミックマッププラットフォーム株式会社)

空港業界では、新型コロナウイルスの影響からの回復やインバウンド需要の増加に伴う人手不足が課題となっている。これを受け、自動運転車両の導入などによる省人・省力化が進められており、安全かつ効率的な運行にはHDマップが不可欠である。HDマップは、車両の停止場所や航空機走行ルートとの交差点など、カメラやセンサーだけでは認識できない情報を提供する。これに他車両の動態情報を加えたダイナミックマップの開発が進められており、新たなモビリティ社会の実現を目指している。

今回の実証実験は、開発したHDマップを空港制限区域内で初めて活用するもので、自動運転レベル2の車両を用いた試験走行を実施する。将来的には自動運転レベル4の実現を目指し、2025年度以降も継続的に開発と実証を行う方針である。

(出典:ダイナミックマッププラットフォーム株式会社)

実証実験では、株式会社ティアフォーが運行する自動運転EVバス「Minibus」にHDマップを搭載し、制限区域内でトーイングトラクターと旅客バスを想定した2つのルートを走行する。片道約1.3kmのトーイングトラクター向けルートと、片道約1kmの旅客バス向けルート(サービスレーンを含む)で、実装を見据えた実証を行う。

空港内の交通ルールや特有の構造物を含むHDマップを活用することで、安全かつ効率的な自動運転の実現が期待される。実証車両「Minibus 1.0」の最高速度は35km/hだが、実験では対象エリア内の速度制限により30km/hで運行される。

本実証実験を通じて、ダイナミックマッププラットフォームは高精度3次元データのプラットフォーマーとして、空港をはじめとする様々な公共エリアでの自動運転技術の発展に貢献していく考えである。

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