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安全運転の未来へ:トヨタとKINTOがNFTを用いた安全運転記録の実証実験を開始

投稿日 : 2024.05.24

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DX推進

先進技術

(出典:株式会社KINTO

株式会社KINTOトヨタ自動車株式会社によるNFTを用いた実証実験が開始される。実験内容はトヨタが自社のコネクティッド技術でサブスクリプションサービスの車両から収集した運転データを分析し、KINTOとトヨタの両社で定めた基準で「安全運転」と認定したドライバーに対して、KINTO独自のNFTの証明書を発行し、その証明をブロックチェーン上に記録するものである。

このプロジェクトの背景には、ブロックチェーン技術の特性がある。ブロックチェーンは、データの取引の記録を不可逆的に残すことができるため、情報の改ざんや偽造が困難である。そのため、車両ではなくドライバーに紐づく安全運転の証明をブロックチェーン上に記録することで、ドライバーの実績を信頼性の高い形で管理・評価できるという考えがある。

(出典:株式会社KINTO

具体的な取り組みとして、トヨタが自社のコネクティッド技術で収集した運転データを基に、安全運転に貢献したドライバーを特定する。この過程で、「コネクティッドドライブトレーナー」という仕組みが活用される。これは、トヨタが提供するコネクティッドサービス「T-Connect」を通じて取得した運転者のデータを、アクセル、ブレーキ、ハンドル、ウィンカー、バックの5つの安全項目について細かく分析して5段階評価を行う。さらに分析評価に基づいてKINTOがドライバーに安全運転のアドバイスを提供している。

実証実験の対象は、サブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」を契約しているプリウス、ヤリス、ヤリス クロスのUグレードユーザーである。実験は24年6月1日から11月30日まで行われ、実験期間を前半(6月1日~8月31日)と後半(9月1日~11月30日)に分けて上記の5項目がすべて「S」となった月の数をカウントする。

(出典:株式会社KINTO

その結果、前半・後半にかかわらず、1回の期間で、3か月いずれも5つの項目がすべて「S」だったユーザーには「ゴールド」、3か月のうち2か月すべて「S」だったユーザーには「シルバー」、3か月のうち1か月すべて「S」だったユーザーには「ブロンズ」の証明書をKINTOからそれぞれ発行し、「KINTO Unlimited」専用のアプリを通じて、利用者が用意するウォレットに送付される。さらに、前半・後半の期間でいずれも「ゴールド」だったユーザーには、安全運転ドライバーの最上位に位置づける「エキスパート」の証明書が発行される。

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