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国内初!柏の葉にて走行中給電システムの実証実験開始

投稿日 : 2023.10.06

東京都

EV・エコカー

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先進技術

出発式(出典:株式会社小野測器)

電子計測器の製造および販売を行う株式会社小野測器を含む複数の企業と、東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本・清水研究室は、今回、千葉県・柏の葉スマートシティにて、日本初の公道における走行中給電の実証実験を実施する。期間は2023年10月から2025年3月までで、柏の葉キャンパス駅西口至近の市道を中心に行われる。走行中給電は、充電の手間や時間を大幅に削減し、EVの利便性を高め、その普及を促進する可能性を秘めている。

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同研究グループは、2018年から走行中給電システムの研究を重ねてきた。今回、ついに公道での実証実験に踏み切る。これにより、地球温暖化の進行抑制に向けた低炭素道路交通システムの実現に大きな貢献が期待される。

走行中給電公道実証実験車(出典:株式会社小野測器)

実証実験では、走行中にEVのバッテリーを充電するシステムの有効性を評価する。送電コイルを道路に埋め込み、走行中のEVを連続的に充電することで、現在のEVの課題である充電時間の長さや航続距離の短さを解消する。この技術は、バッテリーの小型化、車体の軽量化、コストの削減、さらには希少金属の使用の低減という、EV普及の障壁を一気に取り払う可能性を秘めている。

本実証実験は、小野測器が「RC-S実車トランジェントベンチ」を提供・導入し、「評価環境の構築」に貢献している。また、電力を適切にコントロールすることで、電気自動車だけでなくプラグインハイブリッドにも使用できるシステムを構築した。さらに、待機電力を極力削減したうえで車両検知による効率的な充電を実現。加えて、コイルと路面が一体化したプレキャストコイル高耐久性プレキャストコイルの耐久性の検証も行われる。

今後の展望として、同研究グループは2025年3月までの公道での実証実験を基に、走行中給電システムの開発をさらに推進する。走行中給電社会実装の早期実現に向けて、技術の開発と実証を進め、EVの普及と環境保全に貢献することが期待される。

小野測器は、1954年の創業以来、電子計測機器の製造と販売、エンジニアリングサービスを展開している。自動車産業をはじめ、建設機械、食品、医療検査など多岐にわたる分野で測定技術を提供し、近年ではEVに関する研究開発のサポートも行っている。

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