出典:株式会社ゼンリン
株式会社ゼンリンは、2024年1月24日にEV充電スタンドの利用状況をリアルタイムで確認できる「満空情報」の提供を開始した。これは、日本で初めての試みであり、複数の充電ネットワーク事業者が管理するEV充電スタンドの満車・空車情報を一括して管理し、配信する。
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出典:株式会社ゼンリン
ゼンリンは2009年から日本全国のEV充電スタンドの詳細な情報を収集・整備してきた。この長年の経験を活かし、第一弾としてエネゲート社およびBIPROGY株式会社が保有する約4,800口のEV充電スタンドの利用状況を、自動車メーカーやナビメーカー、EV関連サービス事業者などへ提供する。今後、対象となる充電ネットワーク事業者を順次追加する予定だ。
この「満空情報」の提供により、EV利用者は自動車の位置や目的地付近のEV充電スタンドの満空状況を簡単に確認できるようになる。また、故障状況や休止情報も提供されるため、故障中のスタンドや満車のスタンドへの誘導を避けることが可能となる。これにより、充電渋滞を避け、スムーズな移動が実現される。
さらに、ゼンリンは「EV充電スタンド情報」の特設サイトを公開している。このサイトでは、日本全国のEV充電スタンドの最新情報や都道府県別の情報、位置情報、コネクタタイプなどの詳細情報が提供されており、EVを取り巻く環境に関するコラム記事も掲載されている。
このようにゼンリンの新たな取り組みは、EVの普及と利用者の満足度向上に大きく貢献するものである。複数の充電ネットワーク事業者との連携を進めることで、今後さらに多くのEV充電スタンドの満車・空車情報が提供され、利用者にとってより便利なサービスとなることが期待される。