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スリランカが自動車輸入を再開、日本車に追い風か:中古車相場に影響も

投稿日 : 2025.04.01

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(出典:⾞選びドットコム

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」は、2025年2月の中古車市場動向をまとめた統計レポートを発表した。

(出典:⾞選びドットコム)

2月の新車登録台数は409,348台で前月比108.8%、前年比118.7%と2か月連続の増加を記録した。一部メーカの認証不正問題で大きく落ち込んだ前年からの回復傾向が鮮明である。一方、中古車登録台数は520,403台と前月比112.0%で増加したが、前年比では94.3%にとどまり、例年の繁忙期である1~3月においてもやや伸び悩んだ結果となった。

オークション市場では平均落札価格が前年同月比で上昇し、USSおよびTAAでは過去最高額を更新した。2025年に入ってからは輸出業者・国内小売業者ともに仕入れ意欲が強く、出品価格と落札価格がともに上昇傾向にある。だが、2024年10月以降はオークション会場での出品台数が5か月連続で前年を上回っており、価格相場が調整局面に入る兆しも見えてきている。新車供給の安定により乗り換え需要が進めば、今後の中古車供給量が増え、価格の下落が起きる可能性もある。

注目すべきは、スリランカが約5年ぶりに自動車輸入を再開した点である。2020年以降、同国はコロナ禍の観光業低迷、外貨収入の減少、ロシアによるウクライナ侵攻といった複合的要因により輸入を全面的に停止していた。しかし、IMF支援や経済の回復により、ついに輸入再開へと踏み切った。ランドクルーザーやヤリスといった人気車種の需要が高まっており、日本からの輸出が再び活発化する見込みである。オークション相場にもその影響が表れており、国際情勢や輸出国の動向が中古車市場に与える影響の大きさを再認識させる結果となった。

(出典:⾞選びドットコム)

ボディタイプ別の販売では軽自動車が32.4%で首位を維持。ミニバンが2位に返り咲いた一方、コンパクトカーは順位を落とした。車種別ランキングではトヨタのプリウスが1位を守り、ダイハツのタントカスタムが2位に返り咲いている。軽自動車の人気上昇が全体傾向として顕著である。今後も需給バランスや海外動向に注意を払いつつ、各販売店は柔軟な対応が求められる状況が続くだろう。

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