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ファブリカコミュニケーションズが最新市場レポート発表:中古車の高値維持が続く、海外需要拡大と5年落ち車不足が影響

投稿日 : 2025.10.06

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(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社、株式会社ファブリカコミュニケーションズは、中古車情報サイト「車選びドットコム」において、2025年8月の新車・中古車登録台数推移および販売動向を分析した『中古車市場統計レポート(2025年9月版)』を公表した。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

同社の分析によると、8月は新車・中古車ともに登録台数が前月比で減少している。新車は7月比77.1%、中古車は80.9%と推移した。前年同月比でも新車91.7%、中古車98.8%と減少傾向が続いている。新車の販売減少は下取り・買取台数の減少を招き、市場の流通量を押し下げているとみられる。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

中古車相場は依然として高止まりの状態にあり、この傾向は当面続く見通しである。その要因のひとつが「5年落ち」車の供給不足だ。2020年のコロナ禍により新車販売が落ち込んだ影響で、今市場に出回るはずの5年落ち車両が少なく、結果としてオートオークションの平均落札価格は過去最高水準を維持している。

さらに円安の進行により、国内よりも海外で高値で取引されるケースが増加した。2025年上期の中古車輸出台数は80万台を突破し、3年連続で過去最高を更新した。スリランカでの輸入再開やアフリカ地域の需要拡大に加え、パキスタンなどでは軽自動車の人気が急上昇している。広い室内と燃費性能、整備性の高さが評価され、軽自動車の輸出台数は年間9万台近くに達している。

一方で、相場の高止まりにより販売店の経営環境は厳しさを増している。仕入れコストと人件費の上昇が重なり、利益確保が難しくなっているため、企業は「相場が下がるのを待つ」のではなく、現状の価格水準を前提とした戦略的な仕入れと販売体制の構築が求められている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

同レポートでは「軽自動車」が国産車販売のトップを維持し、続いて「コンパクト/ハッチバック」「ミニバン/ワンボックス」が上位を占めた。車種別ではトヨタ・プリウスが1位を維持し、ホンダ・ステップワゴンが大きく順位を上げたことが特徴として挙げられている。

ファブリカコミュニケーションズでは、加盟店向けに詳細な小売データレポートも提供しており、ボディタイプや年式、価格帯別の販売傾向を分析。変化の激しい市場環境において、データドリブンな経営を支援する体制を整えている。

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