(出典:みんなのコード)
現代、公共交通の発展が進んでいるものの、その恩恵を受けられていない地域も存在する。こうした地域の子どもたちにとっての移動は制約が多く、新しい知識や経験に触れる機会も乏しくなることが懸念されていた。こうした背景を受け、特定非営利活動法人みんなのコード(東京都港区、代表理事:利根川 裕太、以下、みんなのコード)は、同法人が運営する、子どもたちが最先端のテクノロジーに触れられる『創造的な居場所』にて、ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: 長谷川 正敏、以下ビー・エム・ダブリュー)と連携し、子どもたちを各施設まで無料で送迎するサービスを提供している。
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みんなのコードは、誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にするというビジョンを掲げ、2015年の団体設立以来、テクノロジー教育の普及活動を推進してきた。学校教育だけでは難しい子どもたちのテクノロジー体験を補完するため、「創造的な居場所」を全国の3拠点(石川県の加賀市、金沢市、高知県の須崎市)で提供している。
しかし、これらの施設へのアクセスには課題があった。公共の交通手段が不足しているため、訪れたい子どもたちの多くが実際には施設を利用できず、保護者の送迎の有無が大きな制約となっていた。この問題を解決するため、ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: 長谷川 正敏)の支援を受け、MINIブランドからMINI Crossover 3台を期間限定で提供を受ける形で、無料送迎サービスを開始した。この車両は「BIG LOVE号」と名付けられており、地域のタクシー会社との連携も取り入れ、より多くの子どもたちが施設を利用できるようになった。
(出典:みんなのコード)
この取り組みにより、子どもたちはMINIの特別な車両での送迎を享受できるようになり、地域や経済的な制約から解放された。多くの保護者からは、送迎サービスに対する感謝の声や、子どもたちが外に出る良いきっかけとなったとの評価が寄せられている。
みんなのコードが提供する「創造的な居場所」では、最新のテクノロジーを駆使して、子どもたちが自由に創造活動を楽しむことができる。コンピューターや3Dプリンターなどの機材を無料で利用でき、また、子どもたちの学びをサポートする「大人(メンター)」も常駐している。
今回のサービス提供期間は2023年12月末までとなっているが、みんなのコードは、地域間格差や経済格差といった子どもたちを取り巻く課題の解消を目指して、引き続き活動していく意向だ。