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未来の移動手段を検証:京急・東急の自動運転バス実証実験

投稿日 : 2024.05.21

神奈川県

モビリティ

先進技術

(出典:東急株式会社

京浜急行バス株式会社東急バス株式会社東急株式会社の3社は、2024年5月28日から6月3日にかけて、自動運転の実証実験を共同で行う。これは、従来個別に行われてきた自動運転の実証実験を、会社間の垣根を越えて共同で実施する初の試みである。

現代社会において、働き方の変化やワークライフバランスの重要性が高まる中、生活様式の変化や高齢化社会により移動のニーズも多様化している。従来の通勤・通学輸送に加え、地域内での小さな移動手段が求められるようになり、地域の生活を支える新たなモビリティの創出が必要である。これに対応するため、京急バス、東急バス、東急の3社は、複数エリアでの同時遠隔監視による小型モビリティの自動運転実証実験を共同で行い、各エリアの共通課題や個別課題を検証する。

(出典:東急株式会社

京急バスの実証実験は、横浜市金沢区の能見台エリアで行われる。実施期間は2024年5月28日から6月3日で、運行時間は10時から16時までとなっている。運行間隔は1時間に1便で、自動運転レベルはレベル2(運転席の運転者が常時周囲を監視)である。運行区間は、京急バス能見台営業所から能見台地区センター前を経て、再び京急バス能見台営業所に戻る約3.2kmのルートとなり、LINEによる事前予約をすることで、1便あたり6名が乗車できる。運賃は無料で、遠隔監視は京急グループ本社ビル内の遠隔コントロールセンターで行う。

東急バスの実証実験は、川崎市麻生区の虹ヶ丘地区と横浜市青葉区のすすき野地区で行われる。実施期間や運行時間、自動運転レベルや予約方法、さらに乗車定員数などの条件は京急バスで行われる実験と同様である。東急バスの実験では運行間隔は1時間に2便であり、運行区間は東急バス虹が丘営業所からすすき野とうきゅうを経て、再び東急バス虹が丘営業所に戻る約1.9kmのルートとなる。

横浜市西区高島の京急グループ本社ビルで行われる遠隔コントロールセンターの実証実験は、1人の遠隔監視者が異なるエリアで運行する2社2台の自動運転バスを管理する。実施期間は上記2つの実験と同様であり、時間帯も同じく10時から16時である。また、見学は平日の10時から15時30分まで自由にでき、土日は見学できない。

本実験では、遠隔監視分野では遠隔監視と自動運転による活用可能性を見出すこと、そして自動運転の分野では、自動運転バスの活用可能性、信号機との連携、一般車両との協調による安全運航の実現を検証することが予定される。実験の情報および予約方法は各社のLINE公式アカウントで確認できる。

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