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空いた時間でタクシードライバー!電脳交通による副業の新形態「スポドラ」実証実験開始

投稿日 : 2023.11.13

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出典:電脳交通

株式会社電脳交通は、2023年11月10日から2024年1月9日まで、空いた時間にタクシー乗務員として働くことができる副業特化型実証実験「スポドラ」を実施する。このプロジェクトは、タクシー業界が直面している乗務員不足の問題に対応するもので、初期段階では横浜・埼玉エリアを対象としている。

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コロナ禍の収束とともに、国内のオーバーツーリズムやタクシー業界の人手不足が顕著になっている。従来のタクシー業界は「勤務時間が長い」「柔軟な働き方が難しい」というイメージがあったが、現実には様々な働き方が可能な事業者が存在する。特に、朝夕の通勤時間帯や深夜、週末のイベント時など、特定の時間帯の需要に対応することで、乗務員不足の問題が大幅に改善されると考えられている。

出典:電脳交通

「スポドラ」では、二種免許を持つ人々が特定の時間帯だけ働くことを可能にし、このような副業人材とタクシー事業者をマッチングする。報酬は時給1,200円から1,800円で、深夜や早朝などの需要の高い時間帯には時給が上がる。就労条件は週1日以上、1日4時間以上で、シフトは前日までに提出することで勤務可能である。さらに、研修期間中の教習所通学から時給が発生するという大きな利点もある。

出典:電脳交通

電脳交通は創業以来、地域公共交通の維持と存続のために様々な取り組みを行ってきた。配車システムの開発提供や配車委託サービスの提供に加えて、2019年からはMaaSや地域交通に関する実証実験を多数行い、2021年には地域交通ソリューションを事業化した。日本では高齢化や人口集中により地方の公共交通機関が赤字に陥り、営業撤退や縮小が進んでいる。これに対し、電脳交通は国連のSDGsを尊重しながら、「すべての人が必要な時に移動できる社会」を目指し、地域に必要な移動を支える交通事業者の存続を目指している。

タクシーのドライバー不足が懸念され、モビリティサービスの充実やライドシェア解禁への動きが高まっている。この「スポドラ」プロジェクトは、タクシー業界の人手不足問題に対する新たなアプローチであり、地域社会の交通サービスの維持にも寄与する可能性を秘めている。

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