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タクシー不足解決へ:『NearMe』のシェア乗りサービスが日の丸交通に年内導入決定

投稿日 : 2023.10.26

東京都

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出典:株式会社NearMe
日本のタクシー業界は、深刻なドライバー不足という問題を抱えている。近年15年で約40%ものドライバー数が減少し、インバウンドの急回復に伴う需給バランスの崩れが問題視されている。こうした背景の中、株式会社NearMe(以下:ニアミー)が推進する「シェア乗り」構想が注目を集めている。

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ニアミーは、独自のAI技術を活用したシェアサービスを通じて「おトクで、スムーズ」な移動体験を提供している。そしてこの度、タクシー業を営む日の丸交通株式会社が、ニアミーのタクシーシェアサービス『NearMe』を採用し、年内導入することが決定された。

ライドシェアの概念は、一般ドライバーが自家用車で有料乗客を運ぶ「ライドヘイリング」や、複数の乗客が一つの車両を共有する「ライドプーリング」などがある。ニアミーの注力するのは「ライドプーリング」で、現状のタクシーの使われ方、特に乗車率が約40%程度であること、平均乗車人数が1.3人と少ないことによる非効率性の改善を目指している。彼らの提案する“シェア乗り”構想は、車両のスペースとキャパシティを最大限に活用することで、輸送の質を改善するというものだ。

出典:株式会社NearMe

さらに、ニアミーは脱炭素社会の実現や自動運転車の将来を見据え、ライドプーリングを中心とした持続可能な交通の未来を提案している。彼らの目指すのは、シェアが前提となる移動の常識を築き、住民、交通事業者、地域社会が共に利益を享受する持続可能な社会の実現である。

出典:株式会社NearMe

サービス「NearMe」は、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービスだ。特に空港送迎型のエアポートシャトルサービスは、2019年のサービス開始以来、50万人以上の利用者がいる。また、日本国内15の主要空港を対象とし、公共交通機関の乗り換えなしで、目的地までストレスフリーに移動する体験を提供している。さらに、ニアミーはスポーツ観戦や観光地の交通課題を解決するための実証事業も展開しており、地域ごとの特性を活かしたサービスを提供している。

株式会社NearMeは、瞬間マッチングプラットフォームとして、シェアリングエコノミーのMaaS領域からスタートし、現在は独自のルーティング技術を活用した街中のシェアサービスを展開している。

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