(出典:WHILL株式会社)
WHILL株式会社は、盛岡市動物公園ZOOMOにおいて、免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティ「WHILL」を活用した園内移動サービス「ZOOMO-BILE(ズーモービル)」を2025年10月14日より提供開始する。東北地方の動物園としては初の導入となる。
日本では高齢化が進み、65歳以上の人口が総人口の3割に迫る中、2024年4月には「合理的配慮」の提供が義務化されるなど、誰もが快適に行動できる環境整備が社会的課題となっている。さらに、インバウンド需要の回復により、多様な来園者を迎える体制づくりの重要性も高まっている。
(出典:WHILL株式会社)
自然豊かなZOOMOは約60種300頭羽の動物を飼育し、動物福祉に配慮した展示が特徴の人気施設だ。しかし、園内は自然の地形を生かして設計されており、坂道や起伏が多いため、歩行に不安を抱く人にとって移動が負担となる課題もあった。これまでも「グリーンスローモビリティ」によるシャトル運行などを行ってきたが、今回のWHILL導入によって、より自由で個人のペースに合わせた移動が可能になる。
導入される「WHILL Model C2」は、オムニホイールによる高い旋回性能や最大10度の傾斜にも対応する安定した走行性能を備えたプレミアムモデルである。電動で静かに走行できるため、動物へのストレスも少ない。デザイン性にも優れ、自然と調和した美しいフォルムが特徴だ。
利用料金は1日税込1,500円で、貸出場所は入園ゲートそばの「ZOOMO BASE」である。事前予約不要で、体重115kg以下などの条件を満たす方であれば誰でも利用できる。
WHILL社とZOOMOは本取り組みを通じて、体力や年齢、身体状況に関わらず、すべての来園者が快適に園内を巡れるアクセシブルな環境を実現し、動物たちとの新しいふれあい体験を創出していくとしている。