顧客満足度に関する調査およびコンサルティングを行う国際的専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパン(東京都港区)が 16 日、「J.D. パワー 2022年レンタカーサービス顧客満足度調査SM」の結果を発表した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、3密回避の移動手段としてのレンタカー需要は継続しているものの、各企業の感染予防対策を気にするユーザーは減少していることがわかった。
この調査では、新型コロナウイルス感染症の本格的な拡大からおよそ 2 年が経過した、2022 年 1 月に実施されており、半年以内に利用したレンタカーサービスの満足度について調べている。
新型コロナウイルス感染拡大以降の変化について、「旅行や移動時の感染予防対策のため、電車やバスなどの公共交通機関の替わりにレンタカーを利用した」と回答した人が 2021 年の調査(2021 年 3 月発表)時と同様に 19% と最も多かった。旅行や移動時の 3 密回避手段として、レンタカーを利用する人が多いことがわかった。
だがその一方では、レンタカー会社の新型コロナウイルスの感染予防対策や取り組みを気にするようになった/確認するようになった」と回答した人は、 2021 年調査より減少。レンタカー業界の各社の感染予防対策はもはや当たり前とされており、その対応状況を意識する傾向は緩やかになっているようだ。
「コロナ禍での収入減少などの経済的な理由で自家用車の保有をやめたため、レンタカーを利用する機会が増えた」、また、「テレワーク中心となったことで仕事や通勤での自家用車の利用が減り、自家用車の保有をやめたため、レ ンタカーを利用する機会が増えた」と回答する人の割合も、それぞれ 5 ~ 6% 上昇。コロナ禍による経済的事情や、生活習慣の変化による使用頻度の減少により自家用車を手放したユーザーもいると考えられ、自家用車の代わりとしてレンタカーの利用が推進されたケースも発生していると考えられている。
レンタカーは旅先での利用だけでなく、もはや安心安全な移動手段として、多くの人々の日常に浸透しているようだ。今後さらに利便性を高めるため、業界全体でのさらなる発展が期待されている。