ドイツ、オーストリア、フランスなどの欧州はもちろん米国でもサービスを展開する、ドイツのレンタカー大手「Sixt」が今月4日、中国の電気自動車(EV)最大手である比亜迪と、電気自動車の推進における長期的な協力に向けて覚書を締結したと発表した。日本でも近年増えている電気自動車のレンタカーおよびカーシェア。今年は韓国の現代自動車が電気自動車で日本市場に再進出している。
今回の提携の第一歩として、Sxit はまず 2022 年 10 月から 12 月にかけ、比亜迪から数千台におよぶバッテリー式電気自動車(BEV)を調達する。調達した BEV は欧州(ドイツ、フランス、オランダ、英国)でレンタカーとして提供予定だ。調達する車両は、電動スポーツ用多目的車である「BYD ATTO 3」の欧州向けモデルとなっている。Sixt は 28 年までに同社からさらに 10 万台の BEV を調達予定。
Sxit は今年 9 月、二酸化炭素の排出量削減に向けて、同社が欧州で保有する車両に占めるEVの割合を 2030 年までに 7 ~ 9 割までに高める目標を発表しており、Sxit の全世界における保有車両のうち、電動車の割合は 2023 年末で 12~15% となる見込み。