同プランは、コロナ禍の2021年に「車中泊ビギナープラン」として販売され、利用者から好評を得ていた。休止後も現場には再開を望む問い合わせが寄せられており、物価高による旅行費用の上昇や、箱根・仙石原エリアで夜間に車を停めて過ごせる場所が限られている状況を背景に、受け入れ再開が決まった。一の湯では、温泉旅館の駐車場と入浴設備を活用し、車中泊利用者にとっての「道の湯」のような存在を目指すとしている。
(出典:株式会社一の湯)
利用者は施設内の指定駐車場に車を停め、車中泊で過ごすことができる。館内トイレは24時間利用可能で、駐車場から徒歩1分の場所にあるほか、電子レンジも自由に使える。チェックイン時には人数分のタオルが渡されるため、車中泊初心者でも比較的利用しやすい環境が整えられている。オプションとして、ポータブル電源の貸し出しを1,100円で利用できるほか、ロビーのフリードリンクや、当日の空室状況に応じた客室宿泊、サウナ利用も有料で選択できる。
車両は全長5,000mm、全幅2,000mm以上の場合、駐車場入口の幅の都合により利用できない。施設周辺には徒歩8分の場所にコンビニもあり、食事時間に縛られず、金時山でのハイキングや芦ノ湖方面でのアクティビティと組み合わせた滞在拠点としての利用も想定される。
株式会社一の湯は、寛永7年創業の老舗温泉旅館「一の湯本館」を中心に、箱根湯本、塔ノ沢、仙石原で旅館9施設と貸切ヴィラ1棟を展開している。2025年12月には宿泊ブランド「ICHI-VILLA CROSSROAD HAKONE」を開業しており、温泉旅館に加えて滞在特化型の宿泊スタイルにも取り組んでいる。今回の車中泊プラン再開は、旅館の設備を活用しながら、箱根滞在の選択肢を広げる取り組みといえる。