(出典:HMG Newsroom)
韓国最大手の自動車メーカーHyundai Motor Group(以下、同グループ)は、2023年7月25日にソウル大学とバッテリー共同研究センターを開設したことを発表した。このセンターは、産学連携によるバッテリー技術の革新を目指すものである。
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同センターは、ソウル大学の化学プロセス研究所に901m²の規模で設置される。バッテリーの開発と分析のための3フロア、7つの研究室から構成され、次世代バッテリーとして期待されるリチウム金属バッテリー、全固体バッテリーを含む4つの主要部門に焦点を当て、22の共同研究プロジェクトを実施する。
センターは、カーボンニュートラルの実現とバッテリー研究エコシステムの構築に向けた合意をもとに設立された。ここでは、理論的な研究のみならず、量産を視野に入れた研究開発に注力するとしており、Hyundaiや同グループであるKiaの研究開発センターの最先端設備と同レベルの研究インフラを整備する。同グループは2030年までに300億ウォン以上を投資する計画だ。
同グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)取締役会長は、共同の取り組みを通して「電動化への移行の推進を先導する」決意を明らかにしている。同グループは、2030年までに364万台のEV生産を目指しており、今後10年間で9兆5,000億ウォンを投資する予定だ。リチウム金属バッテリーと全固体バッテリーの開発加速など、バッテリー技術の先端化が進められる。
さらに、バッテリーのリサイクルシステム構築や、SK On社やLG Energy Solution社など大手バッテリーメーカーとの外部協力の拡大、米国企業との共同研究の継続など、多岐にわたる取り組みも進展中だ。
これらの一連の動きは、同グループが韓国の一流のバッテリー専門家と協力し、電動化への移行を先導するとともに、韓国が世界有数のバッテリー技術大国へと進展する基盤となるだろう。2030年に向け、EV化への道が加速している。