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ファブリカ調査:国内販売不振を補う海外需要、中古車買取相場は高止まり継続、9〜10月に過去5年最高水準の可能性

投稿日 : 2025.10.03

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(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古車査定サイト「車選びドットコム買取」は、2025年9月版の中古車買取相場レポートを公表した。8月の動向と過去2〜5年の相場分析をもとに、今後の推移についてまとめられている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

国内の中古車販売は経済停滞の影響で伸び悩む一方、海外からの需要が旺盛であることから、買取相場は昨年と同水準の高止まりが続いている。春先には例年通り需要が落ち込んだものの、現在は高水準を維持している。日本車は車検制度により状態の良い車が多く、信頼性や耐久性、燃費性能の高さも相まって海外で高く評価されている。走行距離10万キロ未満の中古車が多い点も輸出市場で安心材料となっている。

海外需要は地域ごとに特徴があり、中東ではトヨタ・ランドクルーザー、アジアではミニバン、南西アジアやアフリカでは小型セダンが人気である。さらに輸入が再開されたスリランカでは軽自動車を含む1.5リッター以下の車が注目を集めている。こうした幅広い需要が国内販売不振を補い、相場を押し上げる要因となっている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

ファブリカコミュニケーションズの分析によれば、今年9月から10月にかけて中古車買取価格は過去5年で最も高い水準に達する可能性がある。背景には海外需要の増加に加え、国内流通台数の減少がある。特に5年落ちの車は2020年の新型コロナ禍による新車製造・販売の停滞で供給が少なく、結果として高年式中古車への需要が集中している。輸入条件に「製造から◯年以内」を設ける地域も多く、需要をさらに後押ししている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

最新のボディタイプ別買取ランキングでは、国産車は軽自動車が30.9%で首位を占め、次いでミニバン/ワンボックス、コンパクト/ハッチバック、SUV、セダンが続いた。軽バンや軽RVなど軽カテゴリー全般の人気も目立つ。一方、輸入車ではSUVが29.2%でトップ、次いでセダン、コンパクト、ステーションワゴン、クーペがランクインしており、国産では少数派となった車種も高い比率を占めている。

こうした需給環境により、今秋の中古車市場は過去5年間で最も活況を呈する可能性が高い。国内需要が低調であるにもかかわらず、海外需要の力強さと供給不足が相場を支える形となっており、今後の推移にも注目が集まっている。

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