(出典:株式会社Curio)
株式会社Curioは、タクシー相乗りWebサービス「ainori(アイノリ)」の正式リリースを発表した。すでに大阪・関西万博の来場者を中心に累計1万人以上がβ版を利用しており、7月開催の国内最大級のスタートアップイベント「IVS2025」でも提供が決定している。
「ainori」は、同じイベントに参加する人同士が目的地や時間帯を基に相乗り相手を探し、タクシー代をシェアできるマッチングサービスである。スマートフォンから簡単に操作でき、事前に年代・性別といったプロフィール情報を確認できるため、初対面でも安心して利用可能である。駅やバス乗り場の混雑を避けたい参加者にとって、新たな移動手段となる。
(出典:株式会社Curio)
本サービスの背景には、音楽フェスや展示会など大型イベントにおける「帰りの混雑問題」がある。特に地方からの参加者は、公共交通の本数や混雑状況を考慮し早めに会場を離れる必要があった。ainoriはこうした移動のストレスを軽減し、かつ参加者同士の交流も促進することを目的として開発された。
実際に大阪・関西万博では、「募集を出した直後にマッチングが成立した」「事前に相手の情報が分かり安心できた」などの声が寄せられており、使いやすさと信頼性の両面で評価を得ている。
さらに今後は、大型フェス、スポーツイベント、花火大会など全国各地で開催される混雑が予想されるイベントとの連携を強化する予定である。IVS2025では、メイン会場と複数のサイドイベント会場間の移動支援にainoriが活用される。タクシー相乗りを通じて、効率的な移動と新たな出会いを提供する、イベント時代の新たなモビリティソリューションとして注目される存在である。