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エコ観光の新潮流:電動トゥクトゥクで解消する日本の離島の交通問題

投稿日 : 2023.05.15

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モビリティ

キャンペーン

EV・エコカー

(出典:株式会社eMoBi)

島国である日本には多くの離島があり、その美しい風景は観光地として注目を集めている。しかしながら、これらの離島には公共交通機関の不足という課題がある。観光シーズンになるとその影響は一層深刻化し、観光客向けのレンタカーもコロナの影響で十分な台数を確保できていない。そんな中、電動トゥクトゥクのレンタル事業を手掛ける株式会社eMoBi(代表取締役:石川達基、本社:東京都中央区、以下: eMoBi)が全国の離島に50台を無償設置するキャンペーンを開始した。

同社は、全国の離島に対する観光課題である移動手段の不足を解消すべく、電動トゥクトゥクの無償設置キャンペーンを開始した。このキャンペーンでは、観光関係の民間事業者、DMOや観光協会、地方自治体が対象となる。導入希望事業者には、eMoBiが初期費用0円で電動トゥクトゥクを提供し、eMoBiと共同で電動トゥクトゥクのレンタル事業を開始できる。さらにeMoBiは、運営予約&管理システムやマニュアル、販促物等、定期点検から集客、プロモーションまで一環したサポートを行う。事業者は、駐車場と100Vコンセントの用意と日常点検のみを実施する。

電動トゥクトゥクは、東南アジアのトゥクトゥクの魅力を保ちつつ、3人乗りの次世代コンパクトEVとしてリデザインされたものである。家庭用コンセントで充電可能で、航続距離は80km、普通免許(AT限定も可)で誰でも運転可能という特徴を持つ。また、ドアや窓ガラスがなく開放的な乗り心地を実現し、離島の自然を存分に楽しむことができる。

このサービスの導入は、観光地の移動手段としてだけでなく、環境配慮の観点からも大きなメリットを持つ。完全電動のため排気ガスやエンジン音もなく、自然豊かな離島の環境に優しい。また、ガソリン車に比べて1km辺りの走行にかかる費用が1/6以下になり、島外から運び込むエネルギー資源に依存する必要がない。既に壱岐島や能古島、久高島では導入が進められており、電動トゥクトゥクは離島の新たなシンボルとして、また観光の新たな魅力として、その存在感を強めている。

(出典:株式会社eMoBi)

アフターコロナの夏はにぎわうことが予想されるが、レンタカーや公共交通の台数をいきなり増加させるのは難しい。自動車だけでなく、自転車やスクーター、トゥクトゥクなどほかのモビリティなど、消費者のニーズに応じたサービスを用意し、需要を分散させることが重要となる。

離島における電動トゥクトゥクの導入は、移動手段の問題を解消し、観光業の活性化を図るだけでなく、環境に配慮した持続可能な解決策となり得る。これは離島観光の新たな未来を切り開く、画期的な取り組みであるといえるだろう。

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