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持続可能な交通への挑戦:フロリダ州で自動運転バスが実用化

投稿日 : 2023.08.17

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(出典:Beep公式Youtube)

フロリダ州郊外のアルタモンテ・スプリングス市において、自動運転シャトルサービスが始動した。このプロジェクトは、同市と自動運転ソリューション開発企業である米Beep(ビープ)が共同で実施する。使用される車両は仏Navya製で、自動運転レベル3に相当する。

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同市は、人口4万5,000人ほどの都市で、持続可能な交通手段の提供を目指している。このサービスは「CraneRIDES」と呼ばれ、2023年7月24日から運行が開始された。現在毎日運行され、利用者は4つの停留所で乗り降りができる。これにより、移動の自由度が向上し、商品やサービスへのアクセス拡大が目指される。運賃は無料であり、乗客はBeepのアプリで車両をリアルタイムで追跡することができる。緊急時に対応するため、車内には係員が同乗し、コンシェルジュの役割を果たす。

このプロジェクトは、最初の3年間に必要な資金240万ドル(約3億5,000万円)の50%をフロリダ州運輸局(FDOT)が助成し、残りの50%は市が負担するという形態で進められる。州が120万ドル(約1億7,000万円)の助成金を投入していることから、先進技術実用化への大きな期待がうかがえる。

フロリダ州運輸局第5区の長官は、拡張可能で複製可能な都市モデルの創出に期待を寄せている。フロリダ州には毎日何百人という単位で人々が移住していることから、このプロジェクトの成果は、今後フロリダ各地での導入にも期待が寄せられる。

米国では道路渋滞や公共交通機関の不足が深刻化している。自動運転車の導入はその解決に寄与するとされており、このプロジェクトは他の自治体への自動運転シャトルサービス導入前の実験としての役割も期待されている。州にとっては大きな投資だが、今後の転用においては費用対効果を見込めると言えるだろう。

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