レンタカー特化型メディア

トップ > モビリティ > 静岡県内初、石川タクシー富士が軽EVタクシーを導入

静岡県内初、石川タクシー富士が軽EVタクシーを導入

投稿日 : 2023.11.16

静岡県

モビリティ

EV・エコカー

業界ニュース

出典:富士急行

富士急グループの一員である石川タクシー富士株式会社(以下、石川タクシー富士)は、2023年11月10日より静岡県富士市において軽自動車EVタクシー(以下、軽EVタクシー)を運行開始した。この導入は静岡県内で初の事例である。新しい軽EVタクシーは、地域社会への環境配慮と女性乗務員の積極的な獲得を目指す。

【関連記事】空いた時間でタクシードライバー!電脳交通による副業の新形態「スポドラ」実証実験開始

軽EVタクシーの導入の背景には、従来のセダン型タクシーに代わる多くの人が運転しやすい軽自動車の採用と、富士急グループの持続可能な開発目標(SDGs)への貢献がある。タクシー業界では乗務員不足が社会問題となっており、特に地方部では高齢化や廃業が問題となっている。これに対応するため、石川タクシー富士は、安全基準に適合した軽EVタクシーを導入し、女性乗務員の獲得に注力する戦略を採用している。

軽EVタクシーの導入台数は1台で、主に富士市を拠点に運行される。タクシーは、主に企業からの依頼に応じて運行されるほか、通院や買い物など地元住民のニーズに応える形で送迎サービスにも使用される。運賃は初乗り660円(1.2kmまで)で、その後は279mごとに90円が加算される。

軽EVタクシーとして採用された「日産サクラ」は、100%電気で駆動する新型の軽自動車だ。小回りのきく軽自動車特有の性能に加え、日産リーフの開発で培われた技術が投入され、静粛性や加速性能が特徴である。また、軽自動車としては初の先進運転支援技術「プロパイロット パーキング」を搭載しており、日常の運転を楽しくする要素も備えている。

石川タクシー富士は、富士山エリアを「リゾートシティ」と位置づけ、持続可能な地域社会の実現を目指している。これは、富士急グループが掲げるESG経営およびSDGsへの取り組み方針に則ったもので、事業を通じて社会的な課題の解決に貢献することを目指している。

合わせて読みたい
  • 「Uber プレミアム EV」開始:Ub...

  • タクシー不足解決へ:『NearMe』のシ...

  • ホンダ、GM、クルーズ社が挑む:2026...

  • 日本の自動運転バスの展開:ティアフォーの...

関連記事