
(出典:株式会社ファブリカホールディングス)
株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズは、同社が運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」において、2026年3月の新車・中古車登録台数の推移および同サイトの販売台数推移をもとに、中古車市場の動きをまとめた「中古車市場統計レポート」を公表した。3月は年度末需要を背景に新車・中古車ともに前月比で登録台数が増加した一方、前年比ではいずれも前年同月を下回り、新車市場の回復遅れや中古車市場のタマ不足が続いている状況が示された。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)
2026年3月の新車登録台数は45万102台で前月比124.1%、中古車登録台数は74万3,944台で前月比152.3%となった。いずれも2月から増加しており、年度末の決算期に伴う例年の需要増が反映された形である。一方、前年比では新車登録台数が90.1%、中古車登録台数が95.8%となり、新車は2026年に入って3カ月連続で前年同月を下回った。レポートでは、新車市場の本格的な回復の遅れにより下取りの停滞が解消されず、深刻なタマ不足を長期化させる要因になっていると分析している。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)
中古車市場では、慢性的な車両不足と海外需要を背景に、高水準の価格推移が続いている。2月にUSSのAA平均成約単価が前年同月比9.5%増の138万円となり、2カ月連続で過去最高を更新した流れを受け、3月も相場は大きく下落せず高値圏を維持した。また、2025年度の中古車登録台数は軽自動車の好調が牽引し、3年連続で前年実績を上回った。一方で、良質な車両の流通量は依然として不足傾向にあり、販売店間の仕入れ競争は活発な状況が続いている。
一方、3月以降の中東情勢の変化に伴い、主要な輸出先であるUAE向け物流に停滞が生じている。これにより、輸出需要に支えられていたSUVなどが国内市場へ流入し、相場の下落圧力が強まる可能性が指摘されている。加えて、運賃や陸送費の高騰、原油高に起因する塗装用シンナーの値上げなどが重なり、販売店の収益を圧迫している。レポートでは、AA仕入れへの過度な依存を見直し、一般ユーザーからの直接買取の強化や国内需要向け軽自動車への取扱車種のシフト、複数の仕入れルートの確保、滞留在庫の価格見直しなどが必要になると整理している。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)
車選びドットコムの販売動向では、国産車のボディタイプ別販売ランキングで軽自動車が33.4%となり、前回から0.8ポイント上昇して1位を維持した。2位はミニバン/ワンボックスの14.7%、3位はコンパクト/ハッチバックの14.4%で、コンパクト/ハッチバックは前回から1.4ポイント上昇した。車種別販売ランキングでは、プリウスが前回に続き1位となり、N-BOXカスタム、セレナ、N-BOX、ワゴンRが続いた。前回トップ10圏外だったアクアとタントカスタムもランクインしており、実用性や経済性を重視する車種の販売動向が示されている。