
株式会社アース・カーが運営するカーシェアリングサービス『EARTHCAR』が、会津鉄道・野岩鉄道「会津高原尾瀬口駅」にカーシェアリング車両を設置し、南会津町の交通課題解決に向けた実証実験を開始した。本実証実験は、公共交通の縮小により課題となっている駅から観光地までの「二次交通」の充実を目的としている。観光客だけでなく地域住民にも活用いただける新たな移動手段として、24時間利用可能なカーシェアリングサービスを提供する。
この実証実験は、駅前駐車場を所有する南会津町とその管理会社である株式会社みなみあいづとの協業のもとで行われている。南会津町は、尾瀬国立公園や大内宿などの観光資源に加え、冬はスキー、春から秋は登山や温泉といった多様なアクティビティで知られているエリアである。一方で、2024年10月の路線再編に伴い、会津高原尾瀬口駅とたかつえエリアを結ぶ路線バスが廃止されてしまう。これにより、公共交通の不足が深刻化し、観光施設や宿泊施設へのアクセスが制限される状況が続いていた。
そこで、アース・カーは地域住民や観光客の移動環境を改善するため、駅前へのカーシェアリングサービスの設置を決定した。今回導入されるEARTHCARは、スマートフォン一つで24時間予約・利用できる無人貸出型のカーシェアリングサービスであり、電車の到着時刻に合わせて車両を利用できるため、利便性が高い。早朝や夜間の利用にも対応し、観光客は自分の予定に合わせて自由な旅行プランを立てることが可能である。
設置車両は、6人乗り・3列シートのホンダ フリードと、軽自動車のスズキ ハスラーの2台である。フリードは家族やグループ旅行に最適で、ハスラーは小回りが利き、初めて訪れる地域でも運転しやすい。どちらの車両も4WDモデルで、冬季にはスタッドレスタイヤを標準装備している。また、地域の交通ニーズが多様化する中で、カーシェアリングを通じた新しい地域交通モデルの有効性を検証し、持続可能な観光と地域交通の実現に貢献することを目指す。