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自動運転レベルとは?いまさら聞けない、自動運転技術をわかりやすく解説!

投稿日 : 2023.08.18

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(出典:unsplash)

自動運転に向けた取り組みが世界的に進行中だ。海外では自動運転レベル3・4相当のモビリティが実用化されつつあり、国内含め今後も普及していくと思われる。しかし、自動運転レベルとは具体的にどのような状態を指すのか。今回は、自動運転レベルについてわかりやすく解説していく。

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自動運転のレベルは0~5までの6段階に分けられ、米国のSAE(自動車技術会)が基準を示している。日本では、公益社団法人のJSAE(自動車技術会)が日本語訳を発行し、国土交通省もこの基準に基づいてレベル分けを発表している。レベルごとの違いは以下の通りだ。(出典:株式会社マクニカ, 参考:JSAE「運転自動化レベルの概要」)

では、具体的なレベルごとの違いについてみていこう。レベル0は運転自動化が無い状態で、旧来の自動車がこれに該当する。レベル1は縦または横方向の一方の動きを支援する段階で、「運転支援」と呼ばれる。自動ブレーキなどがこれに含まれ、2021年11月に国産の新型車は全て自動ブレーキの搭載が義務付けられた。

レベル2は「部分運転の自動化」を指し、特定条件下で「ハンズオフ」での走行が可能になる。具体的には、車線を維持しながら前走車に追随して走行できる機能がこれにあたる。現在、国内メーカーのほぼ全てにこれを搭載した車両が存在し、今後の新型車にも搭載されていくと思われる。

レベル3は「条件付運転自動化」を指し、限定条件下で「アイズオフ」が可能となる。具体的には、高速道路の渋滞時などにおいて、ドライバーがハンドルから手を離し、前方を確認しなくても自動運転システムが運航してくれるといったものがこれにあたる。国内では、2020年4月に法改正が行われ、レベル3の走行が可能となった。

レベル2と3の間には、運行の主体が「人」と「システム」に分かれる大きな分かれ目がある。レベル2までの段階では、人が運転の主体で一部補助される状態であるが、レベル3以降では、主体がシステムになり人は運転以外の「セカンドタスク」が可能になる。

レベル4は「高度運転自動化」で、限定領域内でのドライバー不在の運転が可能となり、「ブレインオフ」と呼ばれる。国内でも、2023年4月の法改正によりついに解禁された。しかしこの解禁は、人が少ない過疎地域や特定の施設内など限定された場を想定したものであり、市販車への普及には更なる法改正が必要だ。

レベル5は「完全運転自動化」を指し、いかなる場所、状況下でもシステムが全運転タスクを担う。これは、街中、山道はもちろん、雷雨や雪の日であっても、自動での運転が可能になる。

海外では、自動運転レベル3・4相当のモビリティが実用化されており、中国やアメリカではレベル4を搭載したタクシーサービスも出現している。モビリティ業界は新たな局面へと進展し、MaaSの進展とともに技術面や企画面での大きなチャンスを迎えている。

今後の自動運転の動向は、社会課題の解決策として、また新ビジネスとしての多大なポテンシャルから注目されており、適切な法整備と技術の発展が進めば、さらに普及すると思われる。自動運転技術の進化は、交通の安全と効率、そしてライフスタイルを大きく変化させる可能性を秘めている。

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