モビリティサービスの研究開発企業、パスファインダー株式会社(東京都板橋区)が、同社初となるシードラウンドで総額 8,000 万円の資金調達を実施した。引受先は株式会社 ANOBAKA、W株式会社、株式会社ココナラスキルパートナーズ、株式会社ベクトル。パスファインダーはこの資金調達により、配置データ取得のため国内大手レンタカー事業者との実証実験や開発等を加速させ、人材採用やマーケティングの強化をはかる。
パスファインダーは、「片道乗り捨て専用レンタカーの回送アウトレットプラットフォーム、「Simpway」(シンプウェイ)を運営している。このプラットフォームは、最適配置アルゴリズムを利用して、片道乗り捨てレンタカーの上りを利用するユーザーと、下りを利用するユーザーをマッチングさせて、回送料金を発生させない仕組みとなっている。
また同社は、データ取得とオペレーションやニーズ検証などを目的として、レンタカー事業者としても片道乗り捨てレンタカーを展開している。
Simpway では、本来レンタカーとして利用されない回送車両を活用するため、利用者、事業者ともにコストダウンすることができ、必要となる車両数も少数で済むようになっている。
実際、同社の過去の移動実績やデータを用いたシミュレーション結果によると、利用者のコストは 88% 、事業者のコストは 80% それぞれ減少しているという。