
札幌市定山渓温泉街エリアにおいて、環境に配慮した新型モビリティを利用した「定山渓回遊モビリティ実証事業」が9月1日から始まる。この取り組みは、観光客が定山渓の豊かな自然と温泉街をより深く楽しむことを目的としている。
本プロジェクトは、札幌市がBRJ株式会社および一般社団法人定山渓観光協会と協力して進めるものである。主に、観光地間の移動をスムーズにすることを目指し、観光客の回遊性を高め、滞在時間の延長を図る。これにより、地域経済の活性化も期待されている。新型モビリティとしては、レトロなデザインの一人乗り四輪車「EV CLASSIC」6台と、シェアリングサービス仕様の三輪電動シートボード「TOCKLE 3-WHEEL」20台が導入される。
「EV CLASSIC」は、日本で初めて温泉街に導入されるミニカーであり、観光ドライブに最適な特徴を持つ。利用料金は1時間1,000円、3時間3,000円で、札幌市民には割引が適用される。貸出場所は心の里 埜のてらす内に位置する「フリルフスリフ」で、普通自動車免許を保有する者が利用可能である。
一方、「TOCKLE 3-WHEEL」は小回りが利き、観光名所やグルメスポットへ気軽に立ち寄ることができるシェア型のモビリティである。アプリを通じて簡単に登録・利用ができ、料金は30分500円、3時間1,500円で、初回限定の30分無料クーポンも提供される。利用条件は16歳以上で、免許は不要だが、ヘルメットの着用が推奨されている。
この新しいモビリティサービスは、公共交通機関を利用する観光客にとって便利な移動手段となる。バス停や主要施設からのアクセスを向上させるだけでなく、自家用車やレンタカーで訪れた場合には「パークアンドライド方式」を活用した移動手段も提供される。これにより、定山渓の美しい自然や独特の街並みを身近に感じながら、これまでにない楽しい観光体験が可能となる。
この実証事業を通じて、観光客の満足度を高め、地域全体の賑わいを創出する期待が寄せられている。定山渓の魅力を再発見し、さまざまなスポットを訪れる機会を提供するこの取り組みは、観光業界に新たな風を吹き込むに違いない。