
WHILL株式会社は、国際ハブ空港を中心に展開する「WHILL自動運転サービス」に関する白書を公開したことを発表した。この白書「One Million Rides Later: How WHILL Is Redefining Airport Mobility Assistance(英文)」によると、2020年の実運用開始以降、利用回数は累計100万回を超え、現在は北米・欧州・アジアの28の空港・施設で約200台が稼働している。

空港における移動支援リクエストは年平均17%のペースで増加しており、特に高齢者や身体に障害を持つ方々の移動のニーズが高まっていることが背景にある。2023年度の英空港における移動支援リクエストは前年同期比21%増の445万件に達しており、米国の大型空港でも年間100万件を超える支援が行われている。このような状況下で、WHILL社が提供する自動運転サービスが注目されている。
WHILL自動運転サービスは、多言語対応のタッチパネルを利用することで、搭乗ゲートなどの行き先を選択し、事前に設定されたルートを自動運転で移動することができる。このシステムにより、旅客は短い距離であれば自力で歩行することが可能であり、長距離移動においてのみサポートを受けることができる。これにより、空港スタッフはより高い介助を必要とするお客様への対応に専念できる。
このサービスは、羽田空港での世界初実装を皮切りに、成田国際空港や関西国際空港に広がり、さらにロンドン・ヒースロー空港やパリ・オルリー空港、ロサンゼルス空港などにも展開されている。利用者からの評価が高く、安心・安全な運用実績もあることから、今後もさらに多くの空港に導入される見込みである。
WHILL社は、空港を利用するすべての旅客の移動負担を軽減し、シームレスな旅客体験の向上に貢献することを目指している。また、中長期的には自社のモビリティサービスだけでなく、他社製ロボットも含めた空港ターミナル全体の運行を統合管理できるインフラの構築にも取り組む予定である。