株式会社昭文社ホールディングスとその子会社である株式会社マップルは、千葉県・南房総エリアにおける電気自動車(EV)を用いたドライブ観光を促進する目的で「充電観光マップ」というWEBサイトを公開した。このサイトでは、EVユーザーが充電スタンドを容易に見つけられるよう、千葉県内の充電スタンド情報と観光スポット情報を集約している。
「充電観光マップ」は特に南房総エリアを対象としており、マップルが保有する観光スポットの情報と充電スタンドのデータを組み合わせることで、遠方からのEVユーザーもスムーズに経路充電が行えるようになる。また、現地付近の充電スポット検索機能を備えており、急なバッテリー不足の不安を解消する目的もある。
このサイトには、EVユーザーを対象とした特典として、鴨川市、館山市、南房総市の3市の観光施設で利用できるクーポン情報も掲載されている。
千葉県公式観光サイト「ちば観光ナビ」や関連自治体ホームページ、昭文社が運営する「まっぷるトラベルガイド」などのWEBサイトと連携し、千葉県が作成した観光リーフレットも県内各所で配布されている。また、日産自動車グループとの連携により、共同での告知や認知拡大の取り組みも行われている。
マップルは、2021年2月に2050年二酸化炭素排出実質ゼロ宣言を発表し脱炭素社会の実現を目指す千葉県と、「電気自動車充電設備導入促進に関する協定」を結び、その一環として今回の取り組みを行っている。主に南房総エリアの観光地における「充電インフラの普及」と「EVによる観光推進」を通じて、ゼロカーボン観光地の実現を目指している。
今後、昭文社ホールディングス及びマップルは、この取り組みをモデルケースとして、全国の自治体や関連団体と連携し、観光地における充電インフラの普及とEVによる観光推進を図ることで、国内における2050年カーボンニュートラルの実現に貢献する予定である。これにより、充電スタンドが不足しているエリアへの設置促進が進み、全てのEV利用者が快適なドライブ観光を楽しめるような環境作りが推進されることが期待される。